前世療法
過去生回帰は、子供時代から更に引き伸ばし、 過去生までさかのぼって行くワークです。
その人の現在の問題が 何処に起因しているのか? 元々の出来事を突きとめて、 それがどのように現在に影響を及ぼしているのかを探っていきます。
ただ「自分の過去生を見てみたいから・・・。」 という好奇心からやって来た人達も実際にワークしてみると、 今の人生にとって重要な出来事を思い出すケースも多くあります。
前世療法とは、過去生で起きた出来事を再度体験する事で、 その時にあなたがとった行動が、その時の最善の選択であり、 また、そこから大きな気づきを得、 今ここに存在しているという事を再認識する事にあります。
癒されていない魂の傷を開放する事で、 今をよりよく大切に生きれられるようになります。
私が前世療法のセラピストになったのは2002年ですが、きっかけはブライアン・L・ワイス博士の[前世療法]を読んだのがきっかけでした。
私は結婚生活をしていた時に前夫から受けた様々な虐待が原因でPTSDや閉所恐怖症、過敏性腸症候群、パニック障害等の症状に長年悩まされていました。
特にエレベーターや電車の中、出口が見えないトンネルや狭い場所、自由に出入りができないような制限された環境や場所、渋滞・・・等が怖くて日常生活でかなり苦しい思いをしてきました。
2002年の頃はその症状はかなり良くなっていたのですが、圧迫感があるような場所(出口までが長い場所や高速道路などの渋滞)は息苦しくなってしまうのでその原因を前世療法で突き止めて治したいと思いました。
その原因が前世(過去世)にあると直感でわかっていたからです。
そんな時にちょうどワイス博士の所でトレーナーとして一緒に働いていた、トリシア・カエタノ氏が来日していて前世療法のセラピスト養成コースがあったので受講し資格を取りました。
私はそのコース中に普通には考えられないような不思議な体験を何回もしました。
ここでは長くなるので書ききれませんが、私が生まれる瞬間の様子もハッキリと体験して、それが閉所恐怖症の原因の一つになっている事を確信しました。
その他の恐怖症の原因になっていた過去世も何度も確認してその過去の痛みや傷を癒やす事で私の重度の閉所恐怖症は日常生活では全く支障がないほどに解消されていきました。
訳もわからずに何かに対して恐れがある場合は過去世からの影響を受けている場合もあります。
恐怖症だけに限らず人間関係でも様々な深い目的や意味があって私達は色々な人達と出会います。
なぜこの人と出会ったのか? この関係性から何を学ぶ必要があるのか?
そんな時にも前世療法を通して必要な気付きやメッセージを受け取る事ができます。
ブライアン・L・ワイス博士は、コロンビア大学とイェール大学医学部を卒業し、
マイアミのシナイ山医療センターの精神科部長をしていました。
1980年、キャサリンという女性患者の恐怖症を治療するため、退行療法を用いて恐怖症の原因となった過去の場面に戻したところ、キャサリンは、今世の過去でなく、古代エジプト時代の前世のイメージを思い浮かべたのです。
アカデミックな精神科医であったワイス博士は、それまでスピリチュアルなことや生まれ変わりなどをまったく信じていませんでした。
しかし、前世退行中に、キャサリンが心臓の欠陥が原因で生まれてわずか23日で亡くなったワイス博士の息子アダムのことや心臓病で死んだワイス博士の父親のこと、娘のエイミーの命名についてのいきさつ等、ワイス博士しか知らないはずの個人的な事柄を話したり、息子アダムがワイス博士に教えたかったことなどを伝えてきたのです。
そして何度か前世を確認することでキャサリンの恐怖症は消えていったのです。
『前世療法』出版の決意まで
キャサリンの治療が終わってからもワイス博士の患者が前世を語るケースがたて続けに起こり、ワイス博士は徐々に精神世界に心を開いていくようになり、最後には前世の存在を確信するに至ります。
かなりの年月の間、ワイス博士は、自身の体験を著すことをためらっていました。なぜなら、当時それを出版することはアカデミックな研究の経歴を投げ打つことに等しかったからです。しかし、ワイス博士は、アカデミックなキャリアに終止符が打たれるリスクを冒してでも、この体験を書き、世に送り出すことを決意したのです。