苦しいのはお前だけじゃない!

学生時代は短距離が得意で市や県大会にも出たが、マラソンは嫌いでマラソン大会は仮病を使っていつもサボってばかりいた。

 

そんな時、陸上部の先生が
「苦しいのはお前だけじゃない!
みんな苦しいんだ!
死ぬ気で走ってみろ!」
そう言った。

 

(そうか、苦しいのは私だけじゃない。
みんな苦しいんだ。)

 

苦しいのはみんな同じ。

 

そう思ったら気がラクになった。

 

負けず嫌いな私は「よ~し、絶対に10位以内に入ります」と宣言。

 

それからは嫌いなマラソンの練習を真面目にやるようになり、言われた通り本番は死に物狂いで走った。

 

苦手なマラソンで全校で6位になれた。

 

得意な短距離で大きな大会で優勝した時より嬉しかった。
「やればできる!」
12才の私が心からそう思えた瞬間だった。
それから私は 苦しくなると
「苦しいのはお前だけじゃない!」
この言葉を思い出している。