最期まで生きてみなければ何もわからない!
生きることが 死ぬことよりも 辛く苦しい日々を、
ひたすら 生き続けたからこそ、
今 生きている喜びを 人より感じられる自分になった。
好き好んで苦労はしたくないが、
その体験によって得られた事も多い。
苦労も まんざら捨てたものじゃない。
~ソフィア~
毎日 お金がなくて ふりかけや卵ばかりをかけて食べさせていた結果、2歳の次女は栄養失調で病気になった。
手とお腹だけパンパンに腫れて手足は骨と皮しかない位に痩せていた。
「お母さん、もう少し栄養のあるものを子供に食べさせてあげないとね。」と医者に言われた。
物が豊富で何もかもが有り余って食べ物も捨てている時代に食事が満足に食べられないと言うのが医者は不思議に思ったようだった。
病院の帰りに子供を抱きながら、ただ自分の無力さに泣いた。
借金(前夫の)の取り立てで 仕事をしてもすぐお金は取り上げられる。
財布には毎日、1000円あるかないかの状態だった。
自分自身も痩せて37キロしかなかったが、子供達も同じように痩せていた。
子供の痩せ細った手足を見て、私は心に誓った。
(必ず子供達に美味しい物を食べさせてやる!
こんな事で絶対に負けない! )
もっと働きたくても、嫁ぎ先の仕事の手伝い、それに介護が必要な病人が3人もいて身動きが取れない。
(それでも、何とかしなくては…。)
翌朝から 私は睡眠時間を2時間~3時間にして朝から夜中まで時間がある限り働いた。
今思うと どうやって生きてきたのかも よくわからない。
肉体はあったが、自分の意思で生きていたような記憶もない。
精神的に追い詰められ心と体がボロボロに壊れた状態で、子育てと介護と借金の取り立てと夫のDV…。
私の唯一の救いは 子供達の笑顔だった。
子供の無邪気な笑顔にどれだけ救われ助けてもらった事かわからない。
自分の意思ではなく 目には見えない大きな力に生かされていたように思う。
私は自分が一番不幸だったとも思っていないし、
決して不幸を売り物にして、同情されたい訳でも、「凄い苦労しましたね」と感心してもらいたい訳でもない。
ただ、
今苦しんだり、悩んでいる人達に
「私も乗り越えられたんだから、きっと、あなたも乗り越えられる!
きっと、良くなるから!」
それだけは 心から 伝えていきたいと思う。