「あしあと」

わたしは、主とともに、なぎさを歩いていた。

 

暗い夜空に、これまでのわたしの人生が映し出された。

 

どの光景にも、砂の上にふたりのあしあとが残されていた。

 

一つはわたしのあしあと、もう一つは主のあしあとであった。

 

これまでの人生の最後の光景が映し出されたとき、

 

わたしは、砂の上のあしあとに目を留めた。

 

そこには一つのあしあとしかなかった。

 

わたしの人生でいちばんつらく、悲しい時だった。

 

このことがいつもわたしの心を乱していたので、わたしはその悩みについて主にお尋ねした。

 

「主よ、わたしがあなたに従うと決心したとき、あなたは、すべての道において、わたしとともに歩み、わたしと語り合ってくださると約束されました。

 

それなのに、わたしの人生のいちばんつらい時、

 

ひとりのあしあとしかなかったのです。

 

いちばんあなたを必要としたときに、

あなたが、なぜ、わたしを捨てられたのか、

わたしにはわかりません。」

 

主は、ささやかれた。

 

「わたしの大切な子よ。

わたしは、あなたを愛している。

あなたを決して見捨てたりはしない。

ましてや、苦しみや試みの時に…。
あしあとがひとつだったとき、

わたしは

あなたを背負って歩いていたのだよ…」

 

 

マーガレット・パワーズ

 

 

「あしあと」と言う詩に隠された真実のストーリー!

ソフィアお勧めの本です。

あしあと

 

 

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